ビットコインを匿名化する方法はいくつかありますが、その中でも現在最も簡単で低コストと思われるWasabi Walletを使った匿名化について解説していきます。
Wasabi Walletとは
Bitcoinを匿名化する機能を持ったBTCウォレットです。
「CoinJoin」という方法を使ってビットコインの履歴の解析を困難にします。自動的にTorに接続するのでIPアドレスなどが漏洩するリスクも低くなります。
一定額を各参加者から集めてまとめて匿名化します。参加するのに最低0.1BTCぐらい(現在のレートで8~9万円ぐらい)必要なのでちょっと高いですが、匿名化後のコインは自由に使えます。「anonymity set」で秘匿性の強度を調節可能。少額の手数料(0.003% x anonymity set)以外のコストは発生しません。
操作が簡単でデフォルトの設定で高い匿名性を得ることが出来ます。
Wasabi Walletの使い方
セットアップの方法、Wasabi Walletを使ったミキシング、送信方法を解説します
セットアップ
下のURLにアクセスします

中段ぐらいにダウンロードリンクがあります。
OSを選択するとダウンロードが始まります。
Windowsの場合は7以上で利用可能です。
ダウンロードしたらファイルを実行してセットアップして下さい。
初回起動時は下のような画面になります。
適当なウォレットの名前を入れます。この場合は「Wallet1」としました。
パスワードを入力し、規約に同意したチェックを入れ、「Generate」をクリック。
リカバリーワードが表示されます。
リカバリーワードは復元時に必要になるので絶対になくさないようにメモして保管します。
保管したら下の「I wrote down my Recovery Words!」(リカバリーワードを書きました)のボタンをクリック。
パスワードをテストします。
パスワードを入れ、「Test Password」をクリック。
問題ない場合、左下の赤枠のように「Correct password」と表示されます。間違った場合は再設定して下さい。
起動時の画面になります。
①左側のメニューから「Load Wallet」をクリック
②一覧からウォレットを選択
③「Load Wallet」で個別のウォレットを起動
Bitcoinを受信する
まずBitcoinを受信します。
①上部のタブか右メニューから「Receive」をクリック
②アドレスに適当な名前をつけて入力
③「Generate Receive Address」をクリック
アドレスが下に表示されます。右側に②で設定した名前が表示されます。この場合「general」ですね。
このアドレスに取引所や他のウォレットなどから送金します。
ミキシング(Coinjoin)
コインが届いたらCoinJoinで匿名化します。
上部の「CoinJoin」タブをクリック。
届いたコインが表示されています。
「Privacy」に未処理の赤いマークが表示されています。
チェックを入れ、パスワードを入力し、「Enque Selected Coins」をクリックします。
「Anonimity Set」(秘匿性の強度)はシールドをクリックして調節できますが、デフォルトの50推奨。
キューに登録されるとStatusに「registered」と表示されます。
右下に残り時間と登録者数が表示されます。
2時間かもしくは登録者が100に達するとCoinJoinが開始されます。
完了すると下のようになります。
上のグリーンのマークの方は匿名化されたコイン
下は匿名化されていないコインになります。
送信
コインを送信します。
①上部か右の「Send」をクリック
②送りたいコインにチェック
③送信先アドレスを入力
④金額を入力
⑤パスワードを入力
⑥Send Transaction
これで送信完了です。注意点として匿名化完了したものとしていないものを一緒に送ってしまうと匿名にならないので、別で送信しましょう。
以上、Wasabi Walletの使い方、ビットコインを匿名化する方法でした。
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